感染対策の基本は「経路を断て!」

すっかり春らしくなり外に出るのが心地良い季節になりました。

 

 人の活動が活発になると、新型コロナウイルスに限らず感染症のリスクは高まります。それを予防するためには、「経路を断つ」ことが重要な対策になります。

 

家庭内であれば「家族のみんなが触る所」、家の外であれば「不特定多数のヒトがよく触る所」をキレイにすることになります。では、その理由は何でしょうか?

 

 ウイルスやバイキンは、ヒトの手を介して移動することがあります。例えば、Aさんの手にバイキンがついていたとします。Aさんがキチンと手洗いせずにドアノブに触れたら、Aさんの手についていたバイキンが、ドアノブにくっつきます。次にBさんがドアノブを握ったら、Bさんに手にバイキンが移ります。そうやってAさんのバイキンがBさんに、Cさんに、Dさんに……と広がっていくのです。そのため「みんながベタベタ触る所」は感染が広がるポイントになります。

 

 ネズミ算式でキリが無いように思われるかもしれませんが、この「汚れの連鎖」を断ち切るポイントは2つ。

 

1つ目のポイントは、、、

汚れていそうなモノに触れないこと。

君子危うきに近寄らず、です。

 
 

2つ目のポイントは、、、

しっかりと手洗いをすること。

そして身の回りで手が触れる所を除菌することです。

 

 「ヒトがよく触る所」をイメージして対策を行って下さい。病原体が手やモノを伝って移るのであれば、手やモノをキレイにすれば、感染経路を遮断することができます。

 

 最後に筆者が習慣にしている工夫を一つご紹介します。先ほど「手がバイキンの運び屋になる」というお話をしました。手の中でも、特にバイキンを運ぶのは「手のひら」や「指」です。つまり、「ヒトがよく触る所」を「手のひら」や「指」で触らなければ、バイキンを運ぶ確率は下がるはずです。

 

 手袋やハンカチで直接触らないようにするのもアリですし、ボタンを押すときは指で押さずに、「猫の手」にして指の第二関節で押すのもアリでしょう。

 

ノブを握らなくてよいレバー式のドアやスイングドアなどは、肘や肩で押せば、指を使わずに済みます。

 

お店の入り口に置いてあるエタノールのプッシュボトルも、筆者は手の甲で押しています。

 

そんな具合に、筆者は「指を使わない」を感染対策の一つとしていますので、是非参考にしてみて下さい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 
 
 

ATP・迅速検査研究会 理事

(元月刊HACCP副編集長・元月刊フードケミカル副編集長)

立石 亘

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